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Magical than ever more...

GRAVITY RAILWAY

in Ffestiniog Railway

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「Snowdonian」の翌日の4月24日、フェスティニオグで一番‥いえ、もしかしたら英国で一番特別なイベントがひっそりと行われました。

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フェスティニオグ鉄道のホームページには載っていないプライベートイベント。1920年代にもどってスレート貨車に乗り、往復1時間の旅に出ます。

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2軸貨車にクッションを敷いて座るだけ。これから行くところは片側が崖になっている狭い山道。トンネルも数カ所あります。これほど解放感のある列車はありません。

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このイベントの主役はハンチングを被った“BrakeMan”たち(womanもいます)。貨車のブレーキを操作して、下りの列車を制御します。これはグラビティ・レイルウェイ。上りは機関車が牽引しますが、下りはfree fall、自由落下です。

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​走行中決して立ち上がらないこと。貨車から身を乗り出さないこと。簡単なオリエンテーションを受けて、貨車に乗り込みます。牽引するのはダブル・フェアリー。

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私たちが乗った貨車の前には誰もいなかったので、蒸気が噴き上げる水と煙を浴びながらの30分間の旅です。これは明日になったら顔がヒリヒリするだろうなと思いましたが(なりました)乗り心地は驚くほどよく、振動やカーブの時の揺れも大して気になりません。素晴らしい天気の日にハイ・ティー付きのプルマンカーに乗るよりも、蒸気機関車と新緑の匂いを全身に浴びながらガタガタ揺れる小さな貨車に乗り込見方がずっと楽しいと思うのは、一部のマニアだけが感じる欲求ではないでしょう。

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​列車がやっと通るくらいの狭い谷間で機関車が切り離され、乗客はクッションを貨車の反対側に移動させます。いよいよ、グラビティ・レイルウェイの始まりです。

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​長い列車の先頭に機関車はいません。ブレーキ付きの貨車と、“Brake man”がいるだけです。貨車の中に座っている分には怖いことはないと思っていましたが、下りのスピードは結構なものがあって、古い遊園地にある木造のトロッコを思い出させます。しかも“Brake man”に命を預けてるんだなという緊張感‥グラビティ・レイルウェイは彼らの手腕にかかっているのです。

英国には「不思議の国のアリス」「くまのプーさん」「ナルニア国物語」「ハリー・ポッター」などの世界的大ベストセラーを数多く生み出していることから、ファンタジーの国と形容されることが多々あります。そしてもちろんウェールズといえば、「きかんしゃトーマス」シリーズです。グラビティ・レイルウェイに乗っているとトーマス絵本に出てくる意地悪な貨車を思い出します。貨車だけで走るなんていうのもまるでトーマスの世界。物語を生み出すための原動力があらゆるところに潜んでいる国だと感じます。

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終点は昨日も訪れたMinffordd Station。

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このイベントに参加するには‥

フェスティニオグ鉄道に行ってボランティアの方達と仲良くなること。または、ボランティアに参加して働いているうちに、お誘いが来るかもしれません。

とはいえシークレット・イベントではありませんので、日程さえわかっていれば見学できますし、こんなふうに(↑)スレートの上に座ってみるという体験もできます。

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フェスティニオグ鉄道のスレート・ワゴンは、PECOから2種発売されています。

 

OO-9 2 ton Slate Wagon Festiniog Railway

(ブレーキなし・3両)

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OO-9 2 ton Slate Wagon Festiniog Railway

(ブレーキなし2両・ブレーキ付き1両)

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