Emma Bridgewater(エマ・ブリッジウォーター)は、英国内でデザインから製造まで一貫生産を行う英国最大の陶器製造メーカーです。会社設立は1985年。当時から変わらない伝統的なその製造工程は、
ものづくりに興味のある方ならとても関心深いものです。
軽トラサイズの機械で練られた陶土を人の手で型に入れ、太いゴムバンドでしっかりと固定するところからして、「これが大量生産の陶器工場なのか?」と嬉しくなってしまいます。乾燥させた陶器はこれまた人の手でやすりがけをされ、表面を滑らかにしながらミスがないかをチェックします。
次に彩色ですが、Emma Bridgewaterでは2種類のやり方があります。1つはスタンプ。様々な形にカットされたスポンジを、散りばめたり重ねたりしながら絵を作っていくので、1つ1つが微妙に違います。
これは伝統的な技法ですが、Emma Bridgewaterが復活させるまでは廃れていたものでした。
もう1つは転写式。今回の関水本線のカップもこちらの方式で作られています。イラストの描かれたステッカーを水張りして焼成すると、色鮮やかなプリントマグが出来上がるのです。もちろんこの工程も人の手で行います。飲み口の内側に貼るのはとても難しそうです。
"Memento Of The Occasions"とは、心に残る一品、という意味です。
関水本線を訪れた思い出を忘れてほしくないという思いから、イラスト部分のラフスケッチを作り、
Emma Bridgewaterのプロのイラストレーター・Matthew Rice (マシュー・ライス)さんに描き上げていただきました。
関水本線への思いは、鉄道文化への思いでもあります。
関水本線のテーマは「Imagination is the beginning of creation. You imagine what you desire, you will what you imagine and at last you create what you will. (空想は創造の始まりである。願いごとを空想し、次に空想したことに自覚的になり、ついには空想したことを創造する。)」です。
Emma Bridgewaterの創設者であるエマは、母親へのプレゼントにふさわしい陶器を見つけられなかったことから陶芸家になりました。
関水本線は他の土地で役目を終えた車両たちが幸福に過ごせるElysian Railway (この上なく幸福な鉄道)です。
それが実現したのは、そんな鉄道があったらいいなという願いがあり、その願いというものは一体どういうことなのかと現実的に解剖し、創造するために必要な事柄を揃えてゆきました。
願いから生まれた鉄道を祝うものとして、どうかこの"Memento Of The Occasions"を手に取り、
あなたの大事な思い出の1つに加えてあげてください。
紅茶、コーヒー、ビール、なんでも似合うずっしりと重いカップです。
このカップについて:生産国/英国 サイズ高さ9cm /幅12cm /直径8cm 容量 300ml
食器洗い機使用可。プリントの褪色を防ぐため、低温洗浄と液体洗剤のご使用をお勧めします。
電子レンジ/オーブンでは使用不可。
価格 : ¥5,500 (税込)
6/9のイベント会場のKATOブースにてご購入いただけます。
Emma Bridgewater Factory
LICHFIELD STREET, HANLEY, STOKE-ON-TRENT, ST1 3EJ