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OUR GARDEN

私たちが関水本線で作りたかったイングリッシュ・ガーデンは、

​噴水やバラのアーチや刈り込まれたイチイがあるハートの女王の庭のようなものではなく、

野生動物を惹きつける魅力を持つイングリッシュ・ナチュラル・ガーデンでした。

それはワイルドライフ・ガーデンと呼ばれます。

自然界のライフサイクルを取り込み、化学肥料を一切使わないオーガニックなデザインは、

​スコットランド人ガーデナー、アンディ・カニンハム(Studio Kyoryu)さんによるものです。

私たちのリクエストは、野山の減ってしまった鶴ヶ島に、かつての自然を甦らせること。

だから関水本線の草花は、いわゆる雑草、野草です。

すでに関水本線には多年草を中心に数百種の植物が植えられ、

たくさんの虫や鳥たちの楽園となりつつあります。

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2​020年11月

ナチュラル・ガーデンとしてのデザインが入る前。

工場の建設が始まり、関水本線となる外周部にはまばらに木が生え、

雑草避けのためにマルチングが施されているだけの状態です。

2​021年5月

栽植が始まりました。

​ノアザミの鮮やかな姿が見えます。

2​022年9月

オトコエシ・オミナエシが咲きました。

​昔は道端によく生えていましたが、今はほとんど見かけません。

2​022年12月

2​023年3月

関水本線の一部に鉄路が敷かれました。

​植物たちは土の中で芽吹くタイミングを

辛抱強くじ待っている季節です。

2​023年4月

自然界が一気に活力を取り戻す時期です。

ユキヤナギとヤエヤマブキのコントラストが美しく、

​色のなかった冬の寂しさを忘れさせてくれます。

2​023年5月

この時期になると、一週間から二週間のサイクルでさまざまな花が咲いては枯れてゆきます。枯れてゆく花も天然のドライフラワーとなり、鮮やかな春の花たちの中にありながら貫禄の存在感を放ちます。

​枕木を利用したサイドウォークも作られました。

2​023年6月

キキョウやシモツケが咲いてより華やかさを増してきました。

​足元近くではウツボグサが繁茂しています。

​SEKISUI WORKSの倉庫の壁面にナツヅタの植栽が始まりました。

2​023年7月

キツネノカミソリ、ホタルブクロ、そして女王のような風格のあるヤマユリが咲きました。風が吹くと、百合の香りがします。

蒸気機関車の煙と混じった時には一体どんな香りがするのか‥

​とても愉しみです。

ELYSIAN STATION...

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この写真は英国Cotswolds地方にある、Gloucestershire Warwickshire Steam Railwayという

保存鉄道のGotherington駅です。

とても小さな駅ですが、春になるといつもボランティアの手によって美しく花々が飾られます。

ハンギングバスケットからこぼれ落ちるような花たちに、虫たちがせっせと群がる姿を見ながら列車を待つその時間以上の至福があるのかと感じます。

関水本線のガーデンは化学肥料を使わないオーガニックガーデンです。

動物にも安全な土壌ができますが、とても手間のかかるやり方です。

落ち葉を使った堆肥作りも始まっていて、自然に活性化する丈夫な土壌づくりを学びたいという方がいたら、ぜひ関水本線のガーデンづくりにご協力ください。

Studio Kyoryuさんのご指導のもと、座学と実践のワークショップを開催予定です。

​(日程は追って発表いたします)

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